先日藤田菜七子騎手本人が騎手免許取り消しを申請し、受理されたことで報道がされ話題となりました。
藤田菜七子騎手に八百長疑惑?
結論から言えば、藤田騎手は八百長をしていませんでした。
2024年10月9日の週刊文春で、藤田騎手のスマホ不適切使用を報道されたことを受け、JRAは藤田騎手へ個別の聞き取り調査を行いました。
藤田騎手は他者との通信を認めていますが、文春が直撃したLINE履歴の相手への取材で確認したLINEの内容の中身は、日常的なもので八百長などの不正行為はされていないとのことでした。
不正はなかったのに引退に追い込まれるとは、なんだかモヤモヤしますね。
藤田菜七子騎手の引退した7つの理由
- ケガの影響などもあって成績が低迷したから
- 週刊誌などに度重なる直撃取材を受けるなど相当なストレスを抱えていたうえに今回の騒動が重なり、心が折れてしまった
- プロプロダクションから商品価値が下がる前に引退を進められた
- 結婚のためアイドルとして使えなくなり、馬券売り上げに貢献しなくなった
- 馬券買っていたか八百長していた
- 誰かの圧力がかかった
- JRAをこちらから見限った
このようなことが原因で、藤田騎手は引退したのではないか?と言われています。
藤田菜七子騎手への処分とJRAへ残る疑惑
藤田騎手への騎乗停止処分について
2023年の藤田騎手本人のスマホ使用に関する自主申告時に厳重注意の処分がされていたので、今回の騎乗停止処分(期間未定)は2重処分ではないかとの疑問が持たれている。
それに対しJRAの松窪部長は「本当はそういうこと(外部との通信)があった。虚偽の申告をしていたことが大きかった」と説明。
結果、過去の違反をさかのぼっての処分となりました。
藤田騎手へのスマホ使用による厳重注意がされた時期と同じ時期に、若手6名の騎手へのスマホ仕様に対して騎乗停止処分がされています。
その時JRAは藤田騎手に対するスマホ利用に対する厳重注意の処分の発表をしていなかったので、世間からは藤田選手だけ違反をしていなかったということが賞賛されていました。
でも実際はその時に通信していたという事実が明るみになったことで、さらに風当たりが強くなったのではないでしょうか。
JRAへの疑惑
今回の文春砲での反響を配慮しての2重処分疑惑もそうですが、2023年にスマホ持ち込みの際の厳重注意処分の件でJRAからの発表が無かったことについて、「隠蔽ではないか?」との疑問も持たれています。
また、スマホへの対応に関してJRAは曖昧な部分を残しており、この先もまた同じような事案が起こるのではないか?と不安視されています。
同じ公営競技であるボートレースでは、スマホを使って外部と連絡をとり逮捕にまで至った”西川事件”をきっかけに、調整ルームに入る際には、スマホを袋に入れて管理者に提出することを義務づけられています。
ボートレースの選手は厳重な手荷物検査を受けており、発覚すれば即クビになるので、それに対しJRAは処分が軽いと批判されています。
これからも八百長疑惑が起きるたび騎手が犠牲になることを避けるために、ボートレースのように厳重にルールを作っておくことが大切なのではないかと筆者は思います。
藤田菜七子騎手引退でファンの反応は
女性騎手の第一人者として活躍した藤田騎手の引退に対するファンの反応は様々なものでした。
かわいそう。引退までしなくても…。対策が軽いような気がするし、体制の見直しが必要だと思う
若手のスマホ利用が最近多くて、この件もスマホ関連ですよね。まさか引退するとは思っていなかったです。貴重な女性ジョッキーがこんなことでいなくなるのはもったいない
ネットニュースで知りました。公営ギャンブルだから、スマホの使用はもちろんいけないことですが、過去のことを今処分するというのはどうなのかなと思います。調教師側とJRA側の主張が食い違っていて、ファンからすると何が本当なのかなという感じです
ファンの方たちは、藤田騎手の急な引退に戸惑いを隠せない様子です。
JRAの対応にも疑問を感じている様子ですね。
なんとも音味の悪い結果になってしまっただけに、JRAには早急にルールの改正を行なっていただきたいですね。
おわりに
藤田騎手が規則に反したのは紛れもない事実ですが、一度処分を受けたことで解決した件が週刊誌によって明るみに出たために世間から批判を浴び、JRAからも二重に処分され、結果未来ある騎手が辞めざるを得ない状況になってしまったということはとても残念です。
逆にJRAは「その件については対処済みで、本人も反省して処分も受けているので見守って欲しい」と騎手を守ってあげるべきだったのではないか?とも思います。
一時はフィーバーまで起越すほど常に注目度が高い騎手だっただけに、アンチも一定数いたのでしょう。
心ない言葉をこれからも浴びると思うと、このまま騎手を続けていく自信がなくなるのも無理はないと思います。
以下は根本師が11日に報道陣に話した内容の一部抜粋です。
「確かに菜七子が悪い面はあった」。
そう認めた上で「いい時だけ持ち上げて、こういう時は冷徹な対応で“調査をします”だけ。
(JRAには)もっと血の通った対応を見せてほしかった」「(菜七子が)宮崎に行く前に俺たちは一生の縁だからなと言っておいた。いつかまた笑って会いたいね」。
この記事を読んで、とても切ない気持ちになりました。
馬が大好きな藤田騎手には、いつか子どもへの指導やコーチなどでまた馬に携わることをしていって欲しいなと思います。
コメント