
正直に言うと
私は40代に入るまで、ライブにほとんど行ったことがありませんでした。
若い頃から、ライブやコンサートに行きたい気持ちはずっとありました。
でもそれ以上に、
- 周りの目が気になる
- この歳で行っていいのかな
- はしゃいでるところを見られたら恥ずかしい
そんな気持ちのほうが勝ってしまっていました。
今から思うと、そんなこと誰も気にしていないのに、勝手に気にしていただけでした。
学生時代ずっとB’zが好きで、専門学校の友人はB’zのライブに行っていたのですが、私は羨ましい、行きたいと思う反面、羽目を外して楽しむのが怖くて「私も行きたい!」と言えませんでした。
行かない理由を探して、行けない自分を正当化していたのかもしれません。
実際、B’zのライブは一度も行けていません。
そのうち行けたらいいなと思いながらこんな歳になってしまいましたが…。
「もっと若い頃からライブに行っておけばよかったな」と思うこともあります。
でも今は、今だからこそ味わえている楽しさがあるとも感じています。
この記事は、昔の私と同じように
「行きたいけど、年齢が気になってでちょっと勇気が出ない」
そんな気持ちを抱えている人に向けて書いています。
あの頃の私のように、
迷いながらでも一歩踏み出せる人が
一人でも増えたらいいなと思っています。
行きたいのに行けなかった理由は、意外と単純だった
ライブに行けなかった理由を振り返ると、
特別な事情があったわけではありません。
ただ、
- 周りからどう見られるか気になる
- いい歳してはしゃぐのが恥ずかしい
それだけでした。
「行ってみたい」という気持ちはあるのに、
勝手にブレーキをかけていたんだと思います。
勇気を出したきっかけは、ほんの何気ない会話だった

転機は、本当にささいなことでした。
友人と地域のイベントで素人バンドのライブを見ていたとき、
何気ない流れで私が今ハマっているアーティストの話になりました。
実は、友人の出身地とそのアーティストの出身地が同じだとわかりました。
その場所は、あまり聞いたことのないちょっと珍しい地域だったんです。
そこから少しずつ話が広がって、
友だちもそのアーティストに興味を持ってくれたみたいで、
会うとその話をするようになりました。
でもいきなり「ライブ行こう!」とは言いませんでした。
噂ではライブが激し目だと聞いていたので、
まだ私も「行きたいけどどうかな〜」ぐらいのテンションだったからです。
「これいいよね〜」
「ライブ行ってみたいよね〜」
そんな軽いジャブから。
そして、近くの会場でライブがあると知ったときに、
思い切って、聞いてみました。
「行ってみる?」
実はこの一言を口に出すのも正直、かなり勇気が入りました。
断られたらどうしよう、怖いな…。
でも返ってきた言葉は、
「行きたい!」でした。
初めてのライブは、ただただドキドキだった
初めてライブ会場に向かった日の気持ちは、
今でもよく覚えています。
とにかく、ドキドキ。
実はそのライブ、
チケットには外れてしまっていました。
それでも会場が近かったこともあり、
「行ったら見れるんじゃない?」
という話の流れで、なんとなく現地へ行くことに。
今思えば、
この「なんとなく」がすべての始まりだった気がします。
ノリでやった「出待ち」が、一生忘れられない思い出になった

その日の流れで、
人生で初めての「出待ち」をすることになりました。
計画なんて、もちろんありません。
「行ってみる?」
「行くだけ行ってみようか」
そんなノリです。
結果、
終電ギリギリ。
めちゃくちゃダッシュしました。
でも不思議と、
そのダッシュすら楽しかったんです。
そして、
目の前で見たアーティスト。
「めっちゃファンサいいやん!」
「めっちゃいい人〜」
「かわいい〜(アイドルではありません笑)」
語彙力は完全に失われていましたが、
心はものすごく満たされていました。
はしゃぐのが恥ずかしかった私が、変われた理由
ライブに行くようになってからも、
最初はやっぱり恥ずかしい気持ちは強かったです。
はしゃぎたいけどはしゃげない…
はしゃいでいる自分を見られるのが気になって、
「今、何思われてるんだろう…」
そんなことを考えてしまったり。
でも、3〜4回目くらいでしょうか。
ふと気づいたんです。
周りを見渡すと、
みんなそれぞれの楽しみ方で、
本当に楽しそうにしていました。
誰も、他人のことなんて見ていない。
ただ、その空間と音楽を楽しんでいるだけ。
その瞬間から、
少しずつ肩の力が抜けていきました。
「この歳でいいんだ」と思えた瞬間

特に印象に残っているのが、
会場で見かけた同年代の人たち、
それどころか自分より年上の人たちが、みんなすごく楽しそうで。
若い年代の子と一緒になって歌って、踊って、掛け合いなんかして。
みんな自分なりに楽しんでいました。
その姿を見たとき、
心の中で思いました。
「好きにしていいんだ!」
もちろん若い人のほうが多い会場もあります。
でも思っていた以上に、
年齢層は幅広い。
それを知れただけでも、
行ってよかったと思いました。
娘と行くK-POPライブで知った、また違う楽しさ
数年前から、
娘と一緒にK-POPアイドルのライブにも行くようになりました。
正直、
自分の中に「乙女な自分」がまだ残っていたことに、
自分でも少し驚いています。
親子で同じアイドルを見てはしゃいで、
ライブ前後にはいろんな話をしながら食事したり。
離れて暮らす娘とは、普段からLINEでオタクな会話もします。
インスタやTikTokの動画をお互い送っては、
「この子かわいい!」だの、
「ビジュ良くない?」だの。
でもね、お金はやっぱりかかります。
親なので、どうしても出費は増えます。
でも、
娘とゆっくり過ごせるこの時間は、
それ以上の価値があると感じています。
もし迷っているなら、無理のない一歩でいい
何をするにも、
最初の一歩は勇気がいります。
でも思うんです。
最初から全力じゃなくていい。
近場の会場でもいい。
座席があるライブでもいい。
友だちとでも、1人でもいい。
楽しみ方は、人それぞれ。
「もっと若い頃から行っておけばよかった」
そう思った時もあります。
でも、
いつ行っても楽しいし、
今が一番楽しいと胸を張って言えます。
もしあなたが今、
「ライブに行きたいけど、ちょっと恥ずかしい…」
「こんな歳で行っていいのかな…」
そんなことを思っているなら、
それはきっと、
今がその時なんだと思います。
ちなみに私は、
ライブに通うようになるにつれ、
「これは持って行って正解だったな」と思うものや、
「この服は失敗したな」と感じることが、
最初に比べてだいぶわかるようになってきました。
ライブハウス、ホール、ドーム、フェスなど、
会場によっては気をつけたいポイントもそれぞれ違います。
そのあたりは、
これから少しずつ記事にまとめていく予定です。
この記事が昔の私と同じように迷っている誰かの参考になれば嬉しいです。

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