先日、友人からこんな相談がありました。
「若い女の子がひとり暮らしをするのに、何に気をつけたらいい?」
ハタチの娘のひとり暮らしのお部屋を探しているとのこと。
実は私は、かれこれ10年ほど不動産関係のお仕事をしています。
4年前に資格も取得して、一丁前に宅地建物取引士を名乗っております(今はほとんど宅建士の仕事はしていませんが泣)。
10年間不動産のお仕事をしている女性の私から見て、若い女性におすすめできる物件の探し方を共有していきたいと思います。
ひとり暮らしを今現在している我が子の意見も参考にしています。
女性のひとり暮らし、部屋選びで何に気をつければいい?
物件選び
まずは物件選びの際に気をつけたい点です。
立地
まずは女性がひとり暮らしをする上で、1番気になるのは安全や防犯などでしょう。
安全な物件選びに重要なのは、物件の立地です。
物件がある地域の治安が1番重要です。
とはいえ、知らない土地の治安なんてわかるはずもありません。
住んでいる人に聞くのが早いかもわかりませんが、そもそもその土地に慣れている人なら、多少治安が悪くても気づいていないことが多いです。
そこでネットで「地域名+治安」で調べると、その土地についての犯罪発生状況など詳しく調べてくれているサイトがあるので、参考にするといいでしょう。
通勤や通学に電車を使うなら、駅から物件までの道のりは必ず歩いてみましょう。
できれば徒歩10分圏内ぐらいがいいです。
内覧時に気をつけること
次に重要なのが、物件(建物)そのものの状態です。
建物
- オートロックかどうか。
- 建物は綺麗に管理されているか。
- 駐輪場は整頓されているか。
- 他の共用部分の清掃は行き渡っているか。
- 掲示板があれば内容をチェックする(空き巣が入ったとか)
- ゴミ捨て場が綺麗であるか
やはり治安が悪いところは清掃が行き届いていないところが多いです。
物件の周辺の街並みも、ゴミがあちこちに落ちていたりしないか見ておくのが良いと思います。
あとは、仲介不動産の担当さんも知っていれば教えてくれます。
管理人さんや大家さんがいる物件だと、トラブルの対応は比較的早いことが多いです。
管理会社の24時間サポートなどは、どの程度の速さで対応してくれるかしっかり聞いておくのが良いと思います(夜間対応など)。
内容によっては、対応が遅くなり、高いお金を払っても無駄になるケースは多いです。
部屋
実際毎日過ごす部屋もまた、色々と気になる点はありますよね。
部屋を選ぶときに気をつける点もいくつかあります。
階数
できれば1階は防犯の点においても避けたほうがいいです。
湿気も多いので、カーテンにカビが生えたりもしますしね。
キッチン
できれば広めがいいです。
あまり狭くて冷蔵庫が置けるスペースや調理スペースが狭いと、料理する気にならないらしいです。
これは我が子の経験談です。
コンロの種類も、古い物件でリフォームもされてないと、昔ながらのただ温めることしかできないタイプの物しかなかったりすると、料理ができません。
せめて調理ができるコンロで、できれば2口あれば言うことないです。
窓からの景色
景色がいいかどうかではなく(良いに越したことはないですが)、日当たりや、防犯の点で言えば周りの建物から見えやすいかどうか。
街並みは汚くないか。
ベランダはあったほうがいいです。
外に洗濯物を干さないほうがいいという人もいますが、浴室乾燥も光熱費が高くつくし、部屋に干すと狭くなるので、干し方は考えたほうがいいですが、できれば洗濯物が干せるベランダがあるほうがいいです。
モニター付きインターホンか
女性のひとり暮らしなので、まあまあ大事です。
ここを配慮してくれる管理会社はポイント高い気がします。
モニター付きでなくても、せめて音声だけでもインターホンはあって欲しいです。
物件が決まったら
物件が決まり、引っ越しをする際にも気をつけて欲しいことがあります。
(ライフラインの手続きは当たり前のことなので、ここでは省きます。)
カーテンの設置
引っ越しの前にまず1番にして欲しいのが、カーテンの設置です。
外から部屋が見えるのが1番危ないので、布団より何よりカーテンを真っ先に決めてくださいね。
カーテンは、ユニセックスな柄や無地がいいですが、もしも可愛いものを取り付けたい場合は、ミラーレースカーテンをつけましょう。
ミラーレースカーテンは、外から部屋の中が見えにくくなるカーテンです。
つける場合は、昼夜とも見えにくい種類のものにしましょう。
引っ越しの挨拶・表札の設置
引っ越しの挨拶は結論しなくていいです。
これはうちでも悩んだのですが、挨拶回りをすると、逆に女性のひとり暮らしを言いふらすことになるのでしなくていいと不動産仲間に教えてもらいました。
田舎に住んでいると、引っ越しの挨拶は常識なので少し戸惑いましたが、都会のひとり暮らしは挨拶をしないのが常識みたいです。
うちの子も何年か同じマンションに住んでいますが、たまにマンションの住人と顔を合わした時は、軽く会釈するぐらいで知り合いはいないようです。
大家さんや管理人さんが常駐しているような物件は一言挨拶するといいと思います。
あと、ポストの名前表記や玄関の表札もいりません。
郵便物は番地や物件名と部屋番号だけでちゃんと届きます。
住んでから気を付けること
洗濯物を干すときの注意点
洗濯物をベランダに干すときに注意したい点は、外側にバスタオルなどを干して、内側に洋服を干すことです。
Tシャツなどユニセックスなものは気にしなくて大丈夫ですが、いかにも女性の服などは内側に干すか部屋の中に干すのがいいです。
下着などは部屋の中に干してください。
ゴミを捨てる際の注意点
女性が住んでいるとわかるようなものは紙袋など中身がわからないように捨ててください。
個人情報がわかるようなものは、シュレッダーにかけるか黒いペンなどで住所と名前を塗りつぶして女性が住んでいるとわからないように捨ててください。
その他
最近はウーバーイーツなどのデリバリーを利用する人も多いかと思います。
とても便利なのですが、登録の住所と名前で女性のひとり暮らしが知られてしまうと言うことがあります。
そこで、住所を変えることはできないので(大切な食料が届かないと困る!)、名前を男性の名前で登録することをお勧めします。
まとめ
兎にも角にも女性のひとり暮らしで1番重要なのは街の雰囲気や立地(街全体の治安)だと思います。
物件を決める時は、必ず内覧をして、駅を使う場合は駅までの道を歩いてみるといいでしょう。
やむを得ない場合を除いて(転勤が急だった、など)、物件選びは焦らず慎重にしましょう。
できればいい物件に長く住みたいですもんね。
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